「和食」と言えば、様々な種類の料理がありますが、それらの料理には共通して「だし」が使われることが多いです。
今回は「和食」と「だし」について解説していきたいと思います。
この記事を読めば、あなたも「だし」の奥深い世界を知ることができます。
和食の魅力と特徴
和食には多くの魅力や特徴があります。
- 和食は季節の野菜や魚、肉などをバランスよく使い彩り豊かで美しい見た目が特徴です。食器や盛り付け方も工夫され、食卓に芸術的な感覚を与えます。
- 旬の素材を生かす和食では、食材を活かした調理法を用いることが多く、味わいの濃さや深みを出すことができます。 例えば、魚介類は鮮度が命であり、その味や風味を引き出すために、調理前にさばいたり、切ったりするなどの手間を惜しまない料理法が採用されます。
- 和食には、さまざまな調理法があります。例えば、焼く、煮る、蒸す、揚げる、漬けるなどがあり、同じ食材でも料理の数は無限といえるでしょう。
和食には他にもたくさんの魅力がありますが季節の食材を生かし、美しく彩り豊かで、栄養バランスに優れた料理として日本のみならず世界中で愛されている料理です。
だしとは?
だしとは、和食において欠かせない重要な調味料の一つであり、出汁とも呼ばれます。
料理の味や風味を引き立て、深みを与えない役割を担っています。
だしには、昆布だし、鰹節(かつおぶし)だし、干しシイタケだしなど、様々な種類があり日本料理において広く使われています。
また合わせだしといってそれらを組み合わせた出汁や、一番だし、二番だしといったものもあります。
それらは、味噌汁、すき焼き、おでん、うどんやそばのつゆに使用されており、また最近では、だしを使った料理のレシピ本や、だしを手軽に作れる顆粒状のだしも販売されていて、より身近な存在となっています。
だしの取りかた
昆布だしの取り方
- 昆布を水で軽く洗い、水気をふき取ります。
- 鍋に水と昆布を入れ、30分程度浸水させます。
- 中火にかけ、昆布の表面に粒子が出る程度で火を止めたら出来上がりです。
鰹節(かつおぶし)だしの取り方
- かつお節を包丁などで細かく砕きます。
- 鍋に水を入れ、かつお節を加えます。
- 中火にかけ、煮立ったら弱火にして5分ほど煮ます。
- 火を止め、かつお節を取り出したら出来上がりです。
干ししいたけだしの取り方
- 干しシイタケを水で洗い、水気を切ります。
- 鍋に水と干しシイタケを入れ、30分ほど浸水させます。
- 中火にかけ、沸騰する直前で火を止めます。干しシイタケを取り出したら出来上がりです。
一番だしの取り方(昆布+鰹節)
- 昆布を水で軽く洗い、水気をふき取ります。
- 鍋に水と昆布を入れ、30分程度浸水させます。
- 火にかけて沸騰する直前に昆布を取り出します。
- 次に、鰹節を入れます。
- かつお節が浮かんだら火を止め、鰹節を取り出して完成です。
二番だしの取り方:
- 一番だしを取る際に使った昆布と鰹節に再度水を加えます。
- 中火にかけ、沸騰する直前で火を止めます。
- 昆布と鰹節を取り出して完成です。
だしを取る時の注意点
だしを取る時には、以下の点に注意してください。
- 昆布を使う場合、煮立ってしまうと苦味が出るので、昆布を入れてから沸騰する前に火を止めてください。 また、鰹節を入れる場合には、水が沸騰してから火を止め、かつお節を入れることで風味を引き出すことができます。
- だしを取る時には、できるだけ新鮮で品質の良い昆布や鰹節を使うようにしましょう。 特に鰹節は、風味やうまみを引き出すために、新鮮なものを使うことが大切です。
- 昆布や鰹節を長時間煮過ぎると、風味やうまみが失われてしまうので気を付けてください。
だしの栄養価
だしには、カルシウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれていて、ビタミンB群、アミノ酸、コラーゲンなどの栄養素も豊富に含まれています。
特に、カルシウムは骨や歯の形成に必要な成分が含まれており、女性にとっては特に重要な栄養素とされています。
また、アミノ酸には、筋肉や皮膚、髪の毛などの形成に必要な成分が含まれており、健康的な身体作りに役立つとされています。
さらに、だしには体を温める効果があり、冬場には温かいだしを飲むことで身体を温めることができます。
まとめ
和食には必ずといっていいほど「だし」が使用されています。
「だし」をベースに塩やしょうゆ、みりん、酒などの調味料で味付けをしたり、「だし」によって味や風味を補完したりと、その用途は様々で、「だし」に含まれる色素や油脂でさえも和食料理を構成するひとつの材料となるのです。
いかがでしたか?
みなさんもだしの取り方や使い方をマスターして、美味しく健康的な和食を楽しみましょう。